ヨガにおける「安定」と「快適」とは?——ヨガスートラの教えから学ぶ心地よいポーズの秘密

こんにちは。ヨガインストラクターのMICHIKOです。
今回のテーマは「ヨガにおいて快適と安定とは?」について

ヨガのポーズ(アーサナ)をとるとき、どうしても「形」を意識しがちですよね。

背筋を伸ばすことや、先生の指示に合わせることに集中して、呼吸が浅くなったり、緊張して苦しくなった経験はありませんか?

実はヨガ哲学の教えの中に、「ポーズは安定していて、快適でなければならない」という大切な一文があります。これは『ヨーガスートラ』に記されている有名な教えで、私たちがポーズを行う上で大きなヒントになるものです。

この記事では、その言葉の意味や実際の体験談、そして誰でもできる座り方の練習法「スカーサナ」についてお伝えします。


ヨガスートラにおける「安定」と「快適」

ヨガ哲学の基本書『ヨーガスートラ』には、次のような教えがあります。

アーサナ(ポーズ)は安定していて快適でなければならない。

アーサナとは、私たちがヨガで行うポーズのこと。つまりどのポーズであっても、 「安定」と「快適」の両方が満たされていることが理想的な姿だと説かれているのです。

では、この「安定」と「快適」とはどういう意味なのでしょうか?

  • 安定:体がどっしりと落ち着き、特に背骨がすっと伸びた状態。余計な力みがなく、土台がしっかりしていること。
  • 快適:深い呼吸がスムーズに体を巡っていること。無理なくリラックスしながら、ポーズを保てること。

つまり「見た目が正しいポーズ」であっても、呼吸が苦しかったり体が落ち着いていなければ、それは本来のヨガのポーズではない、ということなんですね。


初心者に多い「安定」と「快適」のバランスの崩れ

私自身、ヨガを始めたころはこのバランスを取ることがとても難しかったです。

  • ポーズに必死になって呼吸を忘れてしまう
  • 呼吸はできているけれど、背骨が丸まって安定感がない

こんな経験、皆さんもありませんか?

特に真面目な方ほど「きれいにやらなきゃ」と頑張りすぎてしまい、体に痛みが出たり「私には向いてないのかも…」とヨガから離れてしまうこともあります。

でも本来のヨガは「できる・できない」ではなく、呼吸と体の心地よさのバランスを探していくプロセスを大切にするものなんです。


ヨガの目的は瞑想のための準備

実はヨガの最終的な目的は「瞑想」。ポーズはそのための準備段階とされています。

たとえば、瞑想であぐらを組んで座るとき。股関節が硬かったり、背骨が丸まってしまうと、すぐに苦しくなって呼吸が浅くなります。すると心も乱れてしまい、瞑想どころではなくなってしまうのです。

だからこそ、ヨガのポーズで体を動かして関節を柔らかくしたり、背骨を伸ばしやすくしたりして、 「安定した姿勢で、快適に呼吸できる」状態を準備することが大切なんですね。


練習で身につく「安定」と「快適」

最初から完璧にバランスを取るのは難しいもの。私自身も、最初はあぐらで座ることすら大変でした。

でも、ヨガを日常の習慣に取り入れ、股関節を動かしたり呼吸を意識する練習を続けていくうちに、少しずつ快適に座れるようになってきたんです。

ヨガは「諦めずに続ける」ことで、体と心の両方が変わっていきます。だからこそ、焦らず、練習を重ねてみてくださいね。


「スカーサナ」で座ってみよう

ここで簡単にできる「スカーサナ」という座り方をご紹介します。瞑想の入り口にもなる基本のあぐらの姿勢です。

スカーサナの手順

  1. ヨガマットや座布団の上に座る
    柔らかすぎる布団は腰が丸まりやすいので、座布団を軽く敷くのがおすすめ。
  2. すねをクロスする
    足首と膝の中間あたり、すねの真ん中同士をクロスさせるようにしてあぐらをかきます。
  3. 座骨を立てる
    お尻の肉を外に逃がし、骨盤の底(座骨)をマットにしっかり下ろします。
  4. 背骨を伸ばす
    下腹部を少し引き締め、おへそから背骨をスッと上に伸ばすイメージ。頭頂は空に向かって引っ張られるように。
  5. 手を膝の上に置く
    手のひらを上向きにして軽く添えます。顎は軽く引き、首の後ろを自然に伸ばす。
  6. 呼吸を感じる
    吸う息では背骨が上に伸び、吐く息では座骨がマットに沈んでいくイメージで。

もし股関節や膝に違和感があれば、両膝の下にブランケットを入れて安定させましょう。

この「安定」と「快適」を意識しながら座ることで、呼吸も自然と深まり、心が落ち着いていきます。


まとめ:安定と快適の先にあるもの

ヨガのポーズは形を完璧にすることがゴールではありません。

  • 背骨が伸びて安定していること
  • 呼吸が深く巡っていて快適であること

この両方がそろったとき、初めて本当の意味で「ヨガをしている」といえるのだと思います。

安定と快適、その両方を探していく過程そのものがヨガの実践であり、心を整える道でもあります。

ぜひ、今日ご紹介した「スカーサナ」を日常の中に取り入れて、快適さと安定感を体で感じてみてくださいね。


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