こんにちは。
ヨガインストラクターのMICHIKOです。
蒸し暑い時期、体がだるい、足が重い、気分も乗らない、なんとなくだらだらと過ごしてしまいますね。暑いせいか、冷たいものばかり飲んだり食べたり、お腹の調子も崩しがち。そんな時期はヨガをして心も体もすっきりしましょう。
ヨガは呼吸を整え、気持ちも穏やかにリラックスしてくれます。胸を開いたり、姿勢を意識したりと、普段伸ばさないところが伸びたり、体がすっきりし、自然と気持ちもすっきりするものです。
是非、この蒸し暑くだるいこの時期だからこそ、ヨガで体を動かし、これからもっと暑くなる時期にむかって疲れにくい体を作って、心も体もゆるめていきましょう。
そんな夏のだるさを解消してくれるおすすめのヨガポーズをご紹介します!
朝にオススメのポーズ
夏の朝はなかなかすっきり目覚められない事が多いですね。夜暑くて寝苦しかったり、朝も蒸し暑さで目覚めたり・・・。目が覚めても体がだるくてなかなか起き上がれない・・・。
まずは朝起きて、体にスイッチを入れたいですよね。そんな夏の朝にお勧めのポーズを3つご紹介します。
チャイルドポーズ
だるくて力が入らない。何もやる気が起きない時は、頑張ることをして手放して、まずは脱力して力を抜くことから始めてみましょう。お布団の上でできますよ。そんなときにオススメなのがこのポーズ。
チャイルドポーズ(別名・こどものポーズ)は、お休みのポーズです。
おしりをかかとへ預け、おでこは床へと落とし、手をまっすぐ前に伸ばします。手を前に伸ばす事によって腰や背面が気持ちよく伸びます。反対に、手を後ろに下げると肩回りの力が抜けて、首や肩がリラックスできます。
完全に力をぬいて、全身の力をマットへと預けましょう。
ポーズとポーズの間のつなぎでお休みするイメージが強いですが、力を抜きたい時などいつやっても心地よいポーズ。
チャイルドポーズでまずは重力に身を任せて力を抜いてみて!
戦士のポーズ1
下半身の循環をよくしてくれるポーズです。鼠径部がほぐれて、むくみや、だるさがスッキリします。
睡眠中は血液やリンパ液などの循環が悪くなり、むくんだり関節回りが固くなったりします。足を前後に大きく開くこのポーズは、足の付け根をほぐし、むくみが解消されます。
- 両足を揃えて山のポーズで立ち、両手は腰に添える。
- 右足を大きく1歩後ろへ引き、右足のつま先は少し外側へと向ける。
- 骨盤がずれやすいのでおへそを正面に向けて、骨盤は平行で。
- 息を吐きながら前足の膝を90度まで踏み込む(膝の真下にかかとがくるように調整する)
- 息を吸いながら、両手を上にあげて数呼吸繰り返す。
- 反対側も同様に。
ポイントは後ろ足をしっかり踏み込む事!下半身の土台を安定させる事で、上半身は無駄な力が入らず、気持ちよく手を上にあげる事で、足から上半身へと活力が流れ、体が目覚めていくでしょう。
朝の体のスイッチをいれるのにオススメですよ!
三角のポーズ
大きく上下に広げた手と足で三角形を作り、体のサイドラインを伸ばすこのポーズは、朝の目覚めにとてもいいポーズ。
下半身をしっかり安定させ、上半身を気持ちよく伸ばすことで、腰や背骨回りの強化に働きかけてくれます。内臓も刺激されて消化機能の改善にもつながるので、胃腸が弱りやすい夏のこの時期にはオススメです。
体を横に倒していくことで、体側が伸びるので血行の流れがよくなり、体がぽかぽかしてきます。朝の眠気解消にもってこいですね。
あとは女性にとって気になるウエスト回りのくびれ作りにも働きかけてくれます。
ぜひ眠たい朝の目覚めに行ってみてください。しゃきっと目覚めますよ!
- 両手を広げ、手首の真下にかかとがくるように足を大きく広げる。
- 右足はかかとを軸につま先を外側にむける。左足はつま先を少し内側へ向ける。後ろ足の土踏まずと前足のかかとが一直線上になるようにセット。
- オヘソを正面に向ける。
- 息を吸いながら右手を肩の高さまで持ち上げる。
- 息を吐きながら上半身を横に倒して、右手を右足首に添える(体が前かがみになったり、胸が開けなくなる場合は、太ももあたりに手を添えるとよいでしょう)
- 息を吸いながら左手を天井へ上げて、視線もその先へ向ける。このまま数呼吸キープ
- 反対側も同様に。
前脚の膝はピンと張りすぎないように気を付けて。後ろ足に体重をかけて、お腹は薄く保って体幹で体を支えましょう。体の側面、サイドラインが心地よく伸びて、足の付け根の伸びも感じてみて!
夜におすすめのポーズ
暑い日は、普通に生活しているだけで体力が奪われてしまいますね。
一日中がんばった心と体をぜひヨガのポーズで癒してあげましょう!
しっかりリセットして、また明日への活力へとつなげていけるように。
まずは呼吸で気持ちをリセット
「ヨガは呼吸が大事」というフレーズをよく聞くと思います。24時間休むことなく行っている呼吸。リラックスしていると深く安定し心も穏やかに、緊張しストレスを感じている状態だと、呼吸は小刻みになり浅くなります。呼吸はメンタルに強く左右されているのです。
ヨガではこの呼吸を逆にアプローチしていきます。呼吸をコントロールすることで心を整えていくのです。
あぐらで座ってゆっくり呼吸をしてみましょう。
胸とお腹に手をあてて、呼吸で体の動きを感じながらゆっくり呼吸。呼吸がだんだん安定してきたら、吸う息と吐く息の長さが同じになるように意識して呼吸してみましょう。
姿勢にも少し意識を向けてあげて、吸うときに背骨が上に引きあがっていく感覚。吐くときにお尻が床に根付いていくような感覚。普段なかなか意識を向けない姿勢や、呼吸の感覚を感じながら、憂鬱になりがちなこの時期の気分をリセット,リラックスしてあげましょう。
合せきのポーズ
このポーズは疲労を緩和し、全身の巡りを改善してくれる働きがあります。
股関節の柔軟性を高め、上半身から下半身までの巡りをよくします。気持ちも落ち着ける効果も。
だるさが抜けないとき、一日の疲れを緩和してくれるのにとてもおすすめのポーズです。
- 長座から左右の足裏同士を合わせ、かかとを体に引き寄せてくる。両手は足の甲を持つ。
- 左右の坐骨をしっかりと床につけ、骨盤をまっすぐ立てる。
- 息を吐きながら状態を前に倒して、肘を足に乗せ、上半身をゆるませましょう。
- もう少し体を前に倒せる場合は、手を顔の前について、肘から下も床につき、さらに前屈を深める。
太ももの内側、股関節の伸びを心地よく感じながら、一日頑張った上半身の力をほどいていきましょう
横たわった英雄のポーズ
夜にオススメのポーズです。今日も一日頑張った足、夕方や夜になると足のむくみがマックスになり重くてだるくて、ただただ横になりたい・・・でもそのまま寝ないで是非やってほしいこのポーズ。
太ももの前側の大きな筋肉(大腿四頭筋)のハリや緊張を取ってくれます。ふくらはぎが圧迫されて刺激が入るのでむくみの解消にもつながります。体の前面、みぞおちあたりも伸びるので、内臓の働きを高めてくれます。力を抜いてポーズを深めることで、全身の疲労回復効果もありますよ。
- 割座(腰幅で膝立ちになり、ふくらはぎを外側にかきだしながら座る。足の間にお尻をつく)
- 両手を背中の後ろにつき、上半身をすこしづつ倒し背中を床につける。
- 手のひらを天井へ向けてゆっくりと呼吸を繰り返し、全身の力を抜く。
- 横たわった時に腰が反れる場合は、腰をボルスターなどに預けるとよい。もしくは、体を横たわらせていく際に肘だけついた状態にする。
ガス抜きのポーズ
このポーズは、緊張を緩和させ、内臓機能を向上させてくれます。
体を丸めることで、お腹を穏やかに刺激し、胃腸の働きを活性化させてくれます。夏は胃腸の働きが弱まりますよね。弱った胃腸の働きを活性化させ、腰のこわばり、疲れを軽減し、全身をリラックスさせてくれる効果も期待できます。
また、股関節を曲げて圧迫することにより足の血流が促され、余分な老廃物を開放し、むくみの解消にもつながります。
- 仰向けの姿勢から両膝を立てる。
- 両膝を胸に引き寄せ、両手をすねの上に乗せて足を抱える。
- ゆっくりと上半身を起こして、おでこと膝を近づけていく。
- 心地よく呼吸を繰り返しながら、気持ちよく丸くなりましょう。
きっと力が抜けて、穏やかに眠りにつけるのではないでしょうか。
最後に
暑いと体力が落ちて、食欲もなくなり、エアコンの効いた涼しい部屋にこもりがち。
エアコンや冷たい物の摂取で、体を冷やさないように気をつけましょう。意外と冬よりも夏の方が、手足が冷えていたり、内臓が冷えていたりします。それが血流の流れを悪くし、むくみやだるさの原因になったりもします。
適度に体を動かして、体を冷やさないよう、巡りのよい体を目指して、ぜひこの夏も元気に過ごしていただけたらと思います。夏バテ解消オススメのヨガポーズ、ぜひやってみてくださいね‼
梅雨にオススメポーズはこちらでも紹介しています。
最後までお読みいただきありがとうございました。